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豆乳

▲▽▲ 一人一人の体質と食材の相性 『豆乳』編 ▲▽▲ 

今回は、健康食として、なんやかんやと注目されがちな『豆乳』についてのお話しです。

豆乳は身体を冷やす「涼」の性質を持ち、肝の余分な熱を下げ、肝機能の回復を助けます。この性質の作用で、肝にこもった余分な熱がありのぼせやすい「肝陽上亢」証で肝炎や高血圧のある方には、非常によいでしょう。

「涼性」作用と補血作用により「陰虚」証で微熱のある方、ご年配の方で熱っぽくのぼせやすい方、牛乳を飲むと下痢しやすい方には、豆乳を毎日少しずつ飲むとよいでしょう。

ただし、粘膜や肌を潤す「潤性」「涼性」を持つ豆乳は、日頃から胃腸が冷えている「陽虚」の方、胃腸が弱く下痢をしやすい「気血両虚」の方には、おすすめできません。また、もともとお腹が張りやすく胃が重たい「食積痰湿」の方も、ますますお腹が張る原因になるので控えめに、飲んでいただければと思います。

豆乳が健康にいいと言われていますが、それは豆乳の性質とその人の体質の相性がよい場合のみです。上記のとおり、冷えてる方が飲まれると、ますます冷えます。
周りの評判に流されず、今の自分の体質を知り、豆乳と相性がよいかどうか判断してから、美味しくいただきましょう。

ちなみに、私は、健康にいいからと、冬でも毎日1リットル飲み、しかも、常温だと不味いからキンキンに冷やして飲んでおりました(笑)
当然、お腹もキンキンに冷えておりました(^^;)
もちろん、鍼灸師になる前のお話しですよ~。

 

☆★☆ 『医食同源』は最近作られた造語? ☆★☆

   「医食同源」という言葉は辞書にも載っているので、日本に古くから伝わる言い伝えや中国の古典から来ている言葉だと思われている方もいらっしゃると思いますが、実は、最近になって日本で作られて造語のようです。

   1972年に放映されたNHKの料理番組『きょうの料理』の特集で臨床医の新居裕久先生が「40歳からの食事」という特集で、(NHK「きょうの料理」同年9月号)「医食同源」が生まれたそうです。この番組は健康長寿と食事についての内容で、中国に古くからある「薬食同源思想」を紹介するとき、薬では化学薬品と誤解されるので、薬を医に変え『医食同源』とし、拡大解釈したものが始まりとされています。

   歴史的に、外来の文化を改良し独自の価値を加えるのが、日本のお家芸のひとつかもしれませんが、まさにその特性が『医食同源』という造語に反映させたのかもしれませんね(^^)

 ちなみに、「薬膳」という言葉も1980年代になって使われた現代用語らしいです。

☆★☆ 今日の食材シリーズ ~ 不眠症 ~ ☆★☆

  ~ 不眠のための食材 ~

不眠症といっても、色々な症状があります。

   1.なかなか寝付けない
   2.眠れるがすぐに目が醒めてしまう
   3.眠れる日とそうでない日があっていつもバラバラ
   4.全くといっていいほど、眠れない

こういった症状が慢性的に続いているのを不眠症といいます。

中医学では、思考や睡眠など精神的な活動(神志)には、心が関わっていると考えます。心の性質はよく火に例えられます。火が燃えすぎたり、冷やす機能が落ちると熱くて眠れません。反対に、燃料が足りなくて心がうまく働かず心神不安となり眠れません。このように不眠は熱化型と不安型に大別できます。
また、感情のコントロールに関わる肝の機能亢進や、飲食の不摂生による熱化も熱化型の不眠の原因となります。 

①痰熱証
 ・甘いもの、油っこいものの過食、暴飲暴食で脾胃が弱り、飲食物が停滞し痰熱が生じ、神志に影響する。
 ・眠りが浅い。多夢、よく目が醒める。めまい。胸がつかえる。ゲップがよく出る。
 ・甘いもの、油っこいものの過食、暴飲暴食をやめる。脾胃の働きを助け、痰熱をとる作用のある食材を選ぶ。
 ・心の機能を高め精神安定の効果がある食材を選ぶ。
 ・だいこん、とうがんの種、黒くわい、こんぶ、のり、くらげ、貝母、陳皮、半夏

②肝火上炎証
 ・精神的ストレスや激怒など感情の乱れが肝の機能を停滞させ、長引くと熱を帯びて神志に影響する。
 ・寝付けない。頭痛、めまい、耳鳴り。イライラ、怒りっぽい。目が赤い。脇が痛い。口が苦い。
 ・ストレス解消に努める。肝火を抑え、肝の働きをよくする作用のある食材を選ぶ。
 ・心の機能を高め精神安定の効果がある食材を選ぶ。
 ・セロリ、トマト、緑茶、菊花、バラの花、仏手柑、桑の葉、ライチの種、あわびの殻、牡蠣の殻

③心腎不交証
 ・房事過多や長い病で、冷やす作用の腎陰が不足したり、心自体の機能が亢進しすぎて神志に影響する。
 ・イライラ、不眠、目が醒めやすい。手の平、足の裏、胸が火照る。
  寝汗。口や喉が渇く。めまい。耳鳴り、健忘。足腰がだるい。
 ・心火を抑え、腎陰を補う作用のある食材を選ぶ。
 ・心の機能を高め精神安定の効果がある食材を選ぶ。
 ・なし、ぶどう、はくさい、白きくらげ、黒きくらげ、黒豆、百合根、桑の実、蓮心、いか、牛乳、豚皮

④心脾両虚証
 ・くよくよ考えすぎたり、心労や働き過ぎで、脾の気血を作る機能が落ちて、心を栄養できず、心神不安となる。
 ・寝付けない。多夢、目が覚めやすい。動悸。汗をかきやすい。顔色が悪い。
  便がゆるい。疲れやすい。精神疲労。食欲不振。
 ・脾の機能を高め、気や血を補う作用のある食材を選ぶ。
 ・心の機能を高め精神安定の効果がある食材を選ぶ。
 ・ほうれん草、人参、黒きくらげ、なつめ、竜眼、ライチ、はすの実、当帰、甘草、なまこ 

不眠でお困りの方、これらの食材を上手に利用して、ぐっすり寝れる毎日を手に入れて下さいませ(^^)
私は、どのタイプが自信がないという方、ご相談にのりますよ。これらの食材を駆使した料理法もお伝えしますね。