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中医学からみた風邪

ここ最近、風邪で御来院される方が増えてまいりました。
そこで、中医学からみた風邪について、ご紹介したいと思います。 

西洋医学が、ウイルスに目を向けて風邪をとらえているのに対し、中医学では、身体の状態、身体をとりまく外部環境という点から風邪を考えています。 

中医学では、風邪を「ふうじゃ」と読みます。外から人体を侵す邪気のことを「外邪」といい、その外邪には六種類あり、六淫と呼ばれています。風邪はその一つで、風の性質をもつ邪です。身体を守っている「衛氣」が弱ると、簡単に外邪に侵入されます。

<<素問・風論編>>には、「風邪は百病の長」であり、六淫のなかでは長として、他の六淫と合体していたる所に邪を運ぶ性質を持つと述べられています。 例えば、「湿邪」が加わった『風湿邪』では、体が重く、痰があり、慢性化しやすいです。「寒邪」が加わった『風寒邪』では、悪寒がし、喉が痒くなり、水のような鼻水がでてきます。「火邪」が加わった『風熱邪』では、悪寒よりも発熱が激しくなり、喉が痛くなり、黄色く粘りのある鼻水が出てきます。

「風邪は百病の長」を風邪をこじらすと他の病気を誘発してしまうという意味で使われる方も多いです。 しかし、元々の意味は、風邪と共にもれなく他の外邪(六淫)と結びついて、より複雑な病症になりますよ、ということを指しています。 

そうそう、風邪の引き始めと峠を越した回復期、それぞれの養生法を【ペットボトル温灸】シリーズでご紹介していきますね。 ご期待あれ~(o^^o)

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▲▽▲ 一人一人の体質と食材の相性 『緑茶』編 ▲▽▲ 

今回は、カテキンたっぷりの『緑茶』についてのお話しです。 

緑茶は、お茶の中では抗酸化作用が強いお茶。
 ・血圧を下げる作用
 ・造血機能を促す作用
 ・ガン細胞の増殖を抑える作用
 ・抗菌作用
 ・血中コレステロールを減らす作用
 ・利尿作用
などなどの作用が取り上げられています。

では、東洋医学からみるとどうなのか?
緑茶は冷やす作用の「寒性」で、甘みと苦みがあります。詳しくは後に述べますが、その「寒性」は加熱しても変わりません。胃腸の弱い「気血両虚」の方は、胃腸を冷やしてさらに胃腸の働きが鈍くなりやすくなります。
体内に余分な水分が溜まっている「食積痰湿」の方は胃腸を冷やし、水分を体内に留める「収」の作用により飲んだ緑茶の水分がますます水分が溜まり、下腹部が太る原因にもなります。
冷え症のある「陽虚」の方は、緑茶を飲むとさらに冷やしてしまうので、「温性」の紅茶をオススメいたします。
上にあがった氣を下に降ろす「降」の作用があるので、気がのぼせやすい「肝陽亢進」の方には、非常にオススメです。 

緑茶が「寒性」だったのなら、温めて飲めば大丈夫という質問を時々、受けます。 たしかに、胃に入った瞬間はその熱で胃を温めています。 しかし、胃から身体の中に吸収されてしまえば、「寒性」が働くので、冷やすことになります。 温めで飲んでも、その時だけなんですね(^^;) 性質そのものは、変わらないんです。
例えるなら、僕は男性です。たとえ、どんなに女装し、見た目が限りなく女性だったとしても、男性は男性。 性別は変わらない。それと同じです。

余談ですが、医院長はサラリーマン時代、忘年会の余興で、MAXの女装をして、300人くらいの前で、「トラトラトラ」を踊りました。しかも、お笑いなしのガチダンス!
その時のウィッグは、まだ大切に保管しております(笑)

女装もこなせる鍼灸師からでした<(_ _)>